勉強で最も大切なこと

勉強において、

「向いている教科を伸ばす」や

「得意な教科を活かす」ことは

とても大切ですが、

「苦手なことへの取り組み」や

「不快な課題に向き合う」経験は

もっと重要なのです。

子どもがなぜ「嫌いな勉強」をしなければならないのか、

尾方塾はこう考えます。 

少し難しい脳の話になりますが、

人間の脳において「意志力の座」とされる前部中帯状皮質が、

自己制御や困難への対処、粘り強さに関わっており、

特に「やりたくないこと」に取り組む際に活性化するそうです。

脳は「不快だが意味のある行動」を通じて

鍛えられる器官だと言えると思います。

 だから、子どもたちが「苦手科目」に向き合う時間は、

単なる「しかたないからやる勉強」に留まらず、

脳の発達のための重要な時間となるのです。

ところが、

今教育では子どもの特性に合わせた指導が好まれ

早期に苦手科目を除外したり

得意分野に集中する傾向が強いと感じています。

その問題点は、

苦手科目への取り組みが奪われることです。

努力する経験がなくなり、

脳の発達が偏り、

成功体験ばかりが強調されることで

失敗への耐性が低下する可能性があります。

 「なぜ勉強するのか」「なぜ努力するのか」といった問いに対し、

「努力は自分の脳と心を育てるためのものであり、

できる・できないではなく、どう向き合うかで人は育つ」

というのが尾方塾の答えです。

日々の小さな挑戦が神経回路を育み、

意思と態度の形成に寄与することが、

「苦手に向き合うこと」への重要な意義だったのです。

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このブログを書いた人

尾方一夫のアバター 尾方一夫 尾方塾 塾長

安易な方法を教えず、正攻法で臨みます。

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